先日SNSのストーリーズにも挙げたのですが、ワタクシ、宅地建物取引士資格試験に合格しました。
【宅地建物取引士(たくちたてものとりひきし)とは、宅地建物取引業法に基づき定められている国家資格者。宅地建物取引業者(一般に不動産会社)が行う、宅地又は建物の売買、交換又は貸借の取引に対して、購入者等の利益の保護及び円滑な宅地又は建物の流通に資するよう、公正かつ誠実に法に定める事務(重要事項の説明等)を行う、不動産取引法務の専門家である】
ウィキペディアから引用させていただきました。聞き慣れない漢字が多くてゲンナリしますね。具体的には、不動産取引の際に「重要事項説明書」というものを延々聞かされていると思うのですが、アレを読むことができるのが宅地建物取引士です。名前を書いてハンコをつくのも、宅地建物取引士でなくてはできません。業界では、持っている人は「持ってなくても稼げるよ」といい、持っていない人は「やっぱり不動産業界にいるからには不可欠」と憧れる資格、それが「宅地建物取引士」です。
宅地建物取引士になるには、年に一度、10月の第3日曜に全国各地で実施される試験に合格せねばなりません。
実はこの試験、2度目の挑戦です。前回は様子見、と言い訳します。ええ、舐めてました。
人に勧められた問題集と参考書にひと通り目を通しただけで、対策もなにもせず、(あわよくばのスケベ心だけを胸に受験し)見事に散った試験でした。
手も足も出なかったといえる1度目の受験でしたが、ここで俄然やる気が出て、次こそは!と心に決めたのです。
今年は民法も改正になり、それに対応した知識が必要になるとのことで、民法のジャンルだけは問題集を新たに購入し、いざ、イチから勉強のし直しです。ネットで合格記をいろいろと読ませてもらい、ツイッター等のコメントをひっそり検索し、過去問を解くことを中心に勉強することにしました。解くほうを優先し、問題を覚えながら解説を読み込んで理解するということを繰り返し、解説を読んでもイマイチわかりにくいところはyoutubeの動画講座などを参考にしながら理解を深める、というのがメインの勉強法です。
問題集はジャンルごとに分かれているので、解いているうちに自分の苦手なジャンルがわかってきます。そこを多めに繰り返す、ということをしました。そのほか、小さな問題集を病院の待ち時間などに読んだり、スマホアプリの一問一答を解くことを繰り返し、
①解く ②解説を読む ③理解する
を徹底しました。
ひと昔前は勉強も大変だったと思いますが、今は良いアプリや動画、解説がネットに転がっているので、それを活用しない手はないです。
過去問もすべて解説付きで公開されているので、勉強するにはとてもありがたかったです。
(幸いにというべきかどうか、今年はコロナ禍で時間がたっぷりあったので、勉強に充てる時間はたっぷりととることが出来ました)
10月に入ってからは、それまでジャンルごとにやっていた勉強と並行して、過去問を年度ごとにプリントアウトしてタイマーをかけて本番通り2時間で解く、ということもしました。
(実際のところは、試験前になぜか仕事が忙しく急遽出勤しなくてはならない日が続き、予定通りに終えられなかったのですが)
試験本番は10月18日です。当日は、結構リキんでしまって鼻息荒く問題を解いていたように思います。
ひと通り解いて、悩んだ問題は後でじっくり・・・と思ったら、悩む問題が思いのほか多くて、見直しに思った以上に時間がかかりました。こういう時に、これは間違いない!と思っている回答も「こうだっけか・・・?」と悩み始めるのですね。
最後は結構慌ててしまい、普段だったら絶対に間違えない問題をミスしてしまいました。
自己採点ができるように問題用紙にチェックを入れ、マークミスがないように何度も見返し、あっという間に試験は終了です。
こんなに集中した2時間はいつぶりでしょうか(笑
さて、試験が終わってすぐに、ネットでは解答速報が出回ります。
ドキドキしつつ自己採点してみたら思っていた以上に良い点が出て、「お!」と喜んでいたのですが、夜になって「どうやら今年はみんな点が高い」という情報が出回り始めます。良い点だったのは、私だけではなかった・・・。いろんなところのボーダー予想を見て、どうやら自分はボーダーライン上ということが判明しました。
それから発表まで、本当の生殺し状態です。受けたことを知っている周りの諸先輩方からは「その点数なら合格だね、おめでとう!」と言われる、この居心地の悪さ。なんとも身の置き所のない時間を過ごしました。
さあ、合格発表は12月2日。午前9:30にネットで公開されます。
ドキドキしながらネットを確認・・・番号を目で追って・・・あった!あった!「やったー!」と思わず声に出してガッツポーズ。
まずは弊社社長に報告し、そのほか応援してくださっていたお客様や先輩、家族や友人に報告し、みんなから「おめでとう!」の祝福をもらいました。
やっと「ありがとう!」と言えて、これが本当にうれしかったです。
翌日には合格証書も届き(なんと封筒に「合格証書在中」と書いてあるのです!ちょっとびっくり)、改めて合格した実感が湧きました。
ただ、今の時点では「試験に合格した人」というだけで、「宅地建物取引士」ではないのです。これから各種書類を用意し、申請をして受理されれば、初めて「宅地建物取引士」になります。
試験は合格したらこれで終わりではありません。さらに実務経験を積み、様々なことに対応できるよう、ますます頑張っていこうと思います。合格証を見て「よし!」と自分を奮い立たせる日々です。
応援してくださった皆様に、心から感謝します。
ちなみに、今年度はコロナの影響で、12月にも一部の地域では試験が行われます。これからの方、最後の追い込みです。頑張ってください!
